海を走る氷の馬

この世の楽しそうなこと全て体験しないと気が済まない

出産しました

昨年11月に赤ちゃんが生まれました。あと1週間で2ヶ月になります。

 

出産直後はものすごいハイで万能感に包まれていたけど、赤ちゃんの黄疸発症を機に気持ちの糸が切れて大変でした。母乳は初めから出るもんではないと覚悟していたものの、思った以上に母乳育児は大変で赤ちゃんの体重が全然増えず、そのせいで黄疸が長引いて3回も入院させてしまったことでメンタルが崩壊して最初の1ヶ月半は地獄だった。Twitterで子持ちの友達が「産後はこの世の終わりみたいな気持ちになるけどホルモンのせいだから!」とアドバイスをくれていたので(ホルモンのせい!ホルモンのせい!!)と思いながら歯を食いしばっていたけど、夜中に泣きやまない子をあやしながら(子供を産むなんて私はとんでもないことをしてしまった……なんて取り返しのつかないことを……)と思いながら涙が止まらなかったりもした。辛い不妊治療に耐えて授かった念願の我が子のはずなのに、という思いもさらに涙を加速させた。

こと新生児に関しては「寝る子は育つ」は大間違いで、120~30g体重が増えるような時期にたった4gしか増えていなくて、この子は体力がなさすぎて省エネモードになっちゃって目も開けられない、と言われた時はあまりの申し訳なさに号泣してしまった。赤ちゃんはお腹が空いたら泣くもんだと思っていたのに、なんせ我が子が起きないんである。こんこんと眠り続けるところを3時間おきに必死に叩き起こして、無理くり哺乳瓶でミルクを流し込むような授乳は辛かった。そんで授乳終わったら今度は泣き喚いて眠らないし。自分でも驚くほど神経質になり、三日と開けず母乳外来に通って助産師さんに泣きついたり(ものすごい頻度で通いすぎてめっちゃ覚えられた)している間に、少しずつ赤ちゃんに体力がついてきて、ちゃんとおっぱいが飲めるようになってきた。おっぱいの形的にシリコンでできた乳頭保護器というものをつけないと飲めないんだけど、それでも直接吸わせる練習したあと搾乳した母乳をあげて足りない分はミルクも作って赤ちゃんが寝たら次回に向けて搾乳して哺乳瓶と搾乳機を洗って消毒して気付いたら次の授乳の時間、というような気の狂う時期を過ぎたおかげでやっと気持ちにも時間にも余裕ができてこうしてブログを書こうかという気になれました。なんか久しぶりに長い文章書いたら息継ぎがめっちゃ下手になってない?

 

卵巣嚢腫の手術の後、不妊治療を再開したのが2019年の2月。もう大丈夫ですよと言われたけどなんとなく自信がなくて1周期見送り、3月に移植した受精卵が運良く着床しました。移植後10日ほど結果を待っている間に義母さんと会う機会があったんだけど、治療の話をしていたらふと「あんまりしんどかったらやめてもええんよ」と言ってくれた。この一言がどれほど肩の荷を降ろしてくれたことか。もちろん自分たちが我が子に会いたくて選択してる治療だし、まだやめる気なんてなかったけど、長男の嫁としての謎の責任感?使命感?みたいなものを胸中に秘していたのは事実だったから。あー、やめてもいいんだー、って思ってたらその数日後に妊娠したことがわかったので、なんか言霊みたいなものってあるよなって思ってしまった。まさかこんな少ない回数のトライで妊娠できるとは私も夫も思ってもみなかったから、安定期に入ってもなんかずっとふわふわした頭だったけど、はっきり胎動が分かる頃には実感が湧いてやっと嬉しく思えてきたなぁ。

妊娠中もずーっとお腹の中の赤ちゃんが無事なのか不安だったけど、いざ生まれたら私は一生この子が怪我しないか病気しないか死んじゃわないか心配し続けるんだな、そういう人生を選んだんだな、と思った。

 

出産そのものの話も書きたかったけどタイムアップ。また書きます。

Twitterでお祝いしてくれたみんな、出産祝いまで送ってくれたみんな、本当にありがとうございました。赤ちゃん元気にしています。

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