ギャン泣き赤ちゃんを落ち着かせる5S
新生児〜生後3ヶ月頃まで使えるあやし方のテクニックをご紹介します。
アメリカの小児科医ハーヴェイ・カープが提唱した赤ちゃんをあやす【5S】*1です。
おくるみ Swaddle
横向きだっこ Side or stomach position
シーシー音 Shushing
小刻みに揺らす Swinging
おしゃぶり Sucking
生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、外の世界は「広すぎ、 静かすぎ」。
子宮の中の環境に近付けることによって赤ちゃんを落ち着かせることができます。
#1 おくるみ
薄いおくるみで赤ちゃんの腕はギュッと、足はM字にゆとりを持って巻きます。モロー反射が抑えられて落ち着きます。
おくるみの巻き方はこちら↓の動画が参考になります。意外ときつく巻いていますよね。ただふわっと巻くだけでは子宮の中のような安心する狭さを感じられません。また足は股関節脱臼を防ぐため、自然なM字の形をとり動かせるようにします。
スワドルアップなど簡単に巻ける商品もいいですね!
#2 横向きだっこ
横向きやお腹を下にした体制が赤ちゃんは落ち着くと言われています。
ただしこれは抱っこしてあやす時だけ。眠るときは必ず仰向けにしてください。(事故防止のため。医師からの特別な指示が出ている場合を除きます)
#3 シーシー音
静かにして欲しい時の「シーッ」、あの音です。赤ちゃんの耳元でシーッ、シーッ、と聞かせてあげます。赤ちゃんは胎内で母親の血流の音をいつも聞きながら過ごしていたので、こういった音を好むとされています。
ホワイトノイズも有効です。ホワイトノイズというのは、様々な周波数の音が同じくらいの音量でなっている音のこと。換気扇や空気清浄機の作動音のような、「シャーーー」というような音です。
ホワイトノイズは低月齢の赤ちゃんを落ち着かせる効果だけではなく、物音をかき消す効果もあります。シーンとした自習室ではシャーペン落としただけでも響くけど、ファーストフード店なら誰も気にならない、みたいな感じ。なので赤ちゃんの寝かしつけの時からかけはじめて一晩中つけていても大丈夫です。
アプリなどで試してもいいと思いますし、継続して使いたくなったら専用マシンも3000円くらいで買えるので手頃です。
#4 小刻みに揺らす
ゆら〜ゆら〜というゆっくりとした揺れは、泣いて興奮している赤ちゃんにはあまり効きません。腕だけで上下に揺らすようなイメージで小刻みに揺らしてあげましょう。上下の動きは3cm以内くらいの小さな揺れです。
ここで気をつけるのは絶対に揺さぶらないこと。赤ちゃんが泣き止まなくてイライラしたら、赤ちゃんを安全な場所(ベビーベッドに入れて柵を上げるなど)に置いてからその場を離れましょう。
泣き止まなくても死にませんが、揺さぶると死ぬかもしれません。赤ちゃんが泣き止まないことに理由はなく、それは親のせいではないということを忘れないで!
#5 おしゃぶり
赤ちゃんは吸うという行為が大好きです。おしゃぶりは3ヶ月ごろまでの赤ちゃんにはとても効果的です。生後すぐで授乳が軌道に乗っていないうちはやめておいた方がいいと思います。(赤ちゃんが吸うことに疲れてしまうので)
おしゃぶりも癖になりやすいので、指・こぶししゃぶりをするようになる3〜4ヶ月ごろにすっぱりやめてしまうのが後々が楽かと思います。
また歯列の成長などを考えると2歳までにはやめた方がいいと言われています。
以上、「5S」の赤ちゃんをあやすテクニックでした。
低月齢の赤ちゃんはまだまだこの世界に慣れていません。赤ちゃんが安心できるような環境を整えていきましょう!
*1:Harvey Karp, M.D. The Happiest Baby on the Block