海を走る氷の馬

この世の楽しそうなこと全て体験しないと気が済まない

三宅島(&御蔵島)2016GWの旅〜前半

2016年5月4日〜6日まで三宅島に行ってきました。

ダイビングとドルフィンスイムが目的だったんですが、これがまあ楽しかったので思わずブログを書いてしまったというわけ。

 

三宅島御蔵島では何ができるのか

三宅島までは東京(竹芝桟橋)から船で6時間半。

そこからさらに1時間先に御蔵島(みくらじま)があります。

御蔵島の周りでは、なんと野生のミナミハンドウイルカの群れが見られます。

ドルフィンウォッチングを目的とすると、三宅島に泊まって船をチャーターして御蔵の方に行くか、はじめから御蔵島に宿泊するか2択あります。

東京から船(東海汽船)で行く場合、東京〜三宅島御蔵島〜八丈島で折り返して戻る、という船のルートなんですが、海が荒れていると東海汽船は「条件付き出航」を行い、波が高くて着岸できないとそのまま次の島へ行ってしまいます。

桟橋が3ヶ所ある三宅島と異なり御蔵島は港が1ヶ所のため、着岸できなかったらもうそれっきりです。

実際私たちが乗った船もめちゃくちゃ揺れて、三宅島には着岸したけど御蔵島には着岸できなかったみたいです。その場合八丈島まで行って折り返してもう一回トライするというかなりハードスケジュールに。。三宅島や八丈島のような複数港がある大きな島ならどこかの港がダメでも別の港にチャレンジできるから、御蔵島ほどのリスクはないんですよね。

目的の島で降りれなかったら乗船代は全額戻ってくるんですけど、よっぽど御蔵島に泊まりたい目的がなければ三宅島からドルフィンスイム行った方がいいなと思います。

 

三宅島にはバードウォッチングや釣り目的の人もたくさんいます。

どちらも固有種がいるようなのでバードウォッチングの人なんかは船の甲板にずっといて鳥見てるみたいでした。

 

GWなのに催行人数に達しない

5/3・4・5が三連休だったのであえてそこを1日ずらした日程を組んでいたら、

はじめ検討していたショップではドルフィンスイムは6人いないと船が出せないが、現状他に申し込み客がいなくて開催が厳しいと言われてしまった。(我々は3人)

GWに人が足りないとか……そんなことあるんだ!?!?

その1日前の日程だったら満席だったから、前後の平日が休めない人たちが行くところだったんだろうなー三宅島、と後で思ったりもしました。

 

調べ直した結果、宿泊+ダイビングショップの三宅島スナッパーさんのみがこの日程でドルフィンスイムもダイビングもオッケーしてくれました。

ここがまたまぁ神ショップでして。おかげさまで最高の旅行になりました。

 

大型客船で島へ向かう

東海汽船の「橘丸」という船で三宅島まで。

東京→三宅島は22:30→翌5:00、三宅島→東京は13:35→19:40でした。(GW時刻表)

夜行船に乗るのは初めてだったので客席のランクに迷ったのですが、2等和室で十分寝られます。和室と書いてありますが絨毯敷きで、頭側に間仕切りがあるので雑魚寝ながら人目はあまり気になりません。

確かに床は硬いのでちょっと腰が痛くなるものの、行きも帰りもずっと寝てる訳じゃなかったので苦ではなかった。

毛布が1枚¥100でレンタルあり、船内にはレストランとか自販機もあります。

行きはかなり揺れたので、夜中同じ部屋の人が気持ち悪そうでかわいそうだった…。酔い止め飲んで行って正解でした。

 

三宅島スナッパー

今回の神ショップ。

・価格が超良心的!

(経験本数50本以下なら重機材無料とか、宿泊費もかなりお得)

・ダイビング中写真を撮ってくれる上に動画も編集してムービーを作ってくれる

(まさかそんなサービスしてくれるとは知らなかったのですごいびっくりした)

・ご飯がすんごい美味しい

(島の食材をふんだんに使ったものすごいボリュームの晩御飯、ロキノンにも出店したサバサンド、朝食は普通の和定食だけどこちらもボリューム満点)

・一見寡黙なオーナーだけどホスピタリティにあふれている

(最初はあまりしゃべらない海の男。その実、もうちょっと商売っ気出した方がいいのでは!?と客が心配してしまうほどサービス満点)

・無料Wi-Fiがっつりつながるし洗濯機・乾燥機もすぐ使えてダイバーには嬉しい

・オプションで早朝送迎&仮眠つきにできる

(朝5時に港について2時間ほど寝たら驚くほど回復できたのでよかった)

 

ダイビングも楽しくてあんだけ船が揺れた後とは思えないほど透明度も良くて最高だったんですが、この旅のハイライトは夜でした。

「ご飯食べ終わったら星見に行こうよー」と話していた私たちに、「星、見に行きますか」とオーナー。

なんと車を出してくれるとのこと。いいんですかー!?と言いながら飛びついた私たちは、自然のすごさを目の当たりにします。

 

真っ暗な林と満天の星空

 

「まず最初に神社に行きます」と言われ、神社…?星のスポットなのかな…?と頭にハテナを浮かべていました。

車が止まったのは神社へ続くふもとの道。車のヘッドライトを消すと完全に真っ暗です。

降りるとさわやかな空気とともになんともいい香りが……この神社はシイノキ林になっていて、今のシーズンはシイノキの花が咲いてる香りなんだそうです。

 

オーナーの懐中電灯のみでしばらく進んだところで、「一度明かりを消すのでしばらく目を慣らしてください」と言われました。

じっと立ち止まっているはずなのに不安になってキャーキャー言い合いながら友達と手をつないだりしていると、真っ暗だと思っていた中からグレーの空がだんだん現れました。

「ではそこで90度左を向いてみてください」と言われて見てみると、そこに何かが光っている!!

ホタル!?でも動かない……じりじりと近寄っていくと、それは光るキノコ。

イノトモシビダケという、シイノキの腐ったところに生えてくるキノコなんだそうです。

色としては蓄光塗料を暗いところで見てるのと同じイメージ。だからキノコ本体は白いのかと思いきや、光を当ててみるとなんか茶色いなんてことない見た目なのにまた驚き。こんなの昼間通り過ぎちゃうよ。

シーズンがくればもっと群生すると言われたけど、はじめて見た光るキノコにめちゃくちゃ感動してしまいました。

キノコがなぜ光るのかは原因は分かっていないそうです。光る意味、なんかあるのか?自分で胞子撒けるのにね……??

 

自然……!自然すごい!自然意味不明!!

 

キノコを堪能したあとは、島の最北端にあるヘリポートに連れて行ってもらいました。

高い位置にあるので星が見やすいと言われ、車を降りた瞬間に爆笑してしまうほどギャグみたいに星が見える!作り物か!プラネタリウムかな!?

こんなにはっきりくっきりと星を見たことがなかったので、本当に感動しました。

なんか空が近かったし、ちょうど私たちの頭上にだけ星が綺麗に出てたけどこれはトゥルーマンショーなの?手を伸ばせば取れそうだけど??と思いながら寝っ転がってしばらく星空を眺めていました。

流れ星を見つけたら「美貌美貌美貌」って言おうと思ってスタンバイしてたけど見つけられなかった。

 

朝5時に島についてこの充実っぷり、ほんとに忙しいアラサーOLにぴったりのアクティビティだったわ……と心から思いました、私はもはや無職だし忙しくもなんともないんだけど……

 

長くなったのでドルフィンスイムについては次の記事で!