海を走る氷の馬

この世の楽しそうなこと全て体験しないと気が済まない

2ヶ月寝かせたタマフル最終回を聴いた

本や漫画を読み終えるのは平気だ。映画やドラマも最後まで観れる。でも、TVやラジオ番組が終わってしまうのはどうしても悲しいので、最終回というものから目を背けがちなんです。長年聴き続けてきたTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」が3月31日に最終回を迎えました。まぁ当然リアルタイムで生放送を聞いて一体感を持つのが王道リスナーだと思うんだけど、なんか無理だなと思って聞かないまま2ヶ月遅れでようやくその最終回を拝聴しました。後続番組のアフター6ジャンクションにも慣れてきましたし。宇内さんかわいいよね。

タマフルを何で知ったのかはどうやっても思い出せない。TBSラジオを聴き始めたのは極楽とんぼの吠え魂がきっかけだったことは間違いないんだけど。多分Podcastの一覧からかなぁと思う。RHYMESTER自体はScoobie Doのライブで知った。HEAT ISLANDの頃です(普通逆だろと今更思う)。タマフルはPodcast用の別撮り音声ではなく本放送の音声だったので継続して聴くようになって、でももちろん番組の性格上音楽がカットされていると特集コーナーなんかは特に楽しみが半減してしまうのでがんばって本放送も聴くようになった。radikoが出てきた時は嬉しかったしPodcastが死んだ時は泣いた。

いつのまにか番組立ち上げ当初の橋Pの年もあっという間に超えちゃってさぁ。ジブさんと番組内でよく話に出てくるZEEBRAのことを「治部さん」だと思ってたくらいHIPHOP文化になんて全く触れたことなかったけど、どんな特集でもなんの知識もないリスナーを完全に引き込める宇多丸さんの説得力はすごい。

リスナーラップジングルのタクシー運転手の魂のラップ。異常に盛り上がったゼブラーマン。あんまりウマいウマい言われるから初めて入った立ち食いそば屋いわもとQ。タマフル名誉プロデューサーこと橋Pとの別れ。ジェーン・スーを世に送り出した功績。さかいゆうスタジオライブの衝撃。高野政所のファンコット特集。DJ yanatakeの宇多田ヒカルMIX。まさかあの名作ジングルの作者RNスーパースケベタイムが星野源だったとカミングアウトされた回の驚き。BBB小出祐介のアイドル論。三宿webの申し訳ないとや代官山UNITタマフルナイト。「三宿ってどこ?三軒茶屋とは別物??」と思いながら246脇を歩いた深夜。タマフルナイトでとんでもなく好みの顔の男を見つけて「こんなイケメンでタマフルリスナーなんて逃してはならない」と人生初の逆ナン。付き合って最初に観に行ったヒックとドラゴン。その年のシネマハスラーで決まった映画はほとんど放送前に観に行って人生で一番劇場で映画を観た年になった。

何度かメールを読まれた時は嬉しかった。シネマハスラー。ちょこっとラボの「リア・充(みつる)を探せ」のコーナー。ミューズのぼんやり情報部の「風邪を引いたときに見る夢」。当時ブログに残していたメール内容があるので供養します。


『私は小学校低学年くらいまで、熱を出すと必ず見る夢がありました。
私は真っ白な何もない空間に一人で立っています。するとそこに少し年上の女の子(実在しないが、なぜかお姉ちゃんの友達だと分かる)がやってきて、私に練りけしを渡してくれます。しばらく夢中になって練りけしを練っていると、どんどんその練りけしは真っ黒に硬くなってゴムのようになってしまします。ふと気付くとその女の子がいなくなっています。嫌な気配がして振り向くと、背後の上空から大量のタイヤが降ってきて私に向かって転がってきているのです。
そこから先の記憶はなく、どうなったのかは分かりません。』
といようなメールを送ったところ、
宇多丸さんにより「ねりけし=男性器のメタファー(年上の女の子からの誘導・いじっていると硬くなる・襲いかかってくる)である」という夢診断を下されて「この人は幼少期に性的なトラウマがあったのでは?そしてそれを記憶の底に封印しているのでは?」
ということになっていた。
今週のベスト回答に選ばれてステッカー5枚もらいました。

 

最終回にしまおまほさんと2人でコーナーやってくれたのも嬉しかった。入り時間間違えてるし最終回っていうことを納得しないわりに誰よりもラスト感が出てこず長々駄話をしてしまうしまおさん。あんなに人に見られることに自意識を働かせずに居られる人いる?いつまでもしまおさんにヒリヒリしていたかった。
アフター6ジャンクションもあるしTBSラジオのそこかしこにタマフルファミリーを感じることもできるんだけど、放送時間があまりにも長くて追いきれなくなってしまった。3時間×週5、端的に言ってやばい仕事量だ。どうか喉をお大事に、これからも宇多丸さんの番組を聴き続けたいと思います。

 

毎週もれなく聴いてきたわけではないし、もっと熱いリスナーがごまんといることは分かってるけど、それでも私の二十代はいつもタマフルがそばにあった。ありがとうございました。11年間お疲れ様でした。


HDDにはまだめちゃイケ最終回も控えている。